それから親善試合を重ねる中、ホン・ミョンボ監督も徐々にチームを改革。多くの選手を試しつつ有効な組み合わせを模索し、当初冷遇していた長身FWキム・シヌクも招集し、チームの中心に据えた。かなり人選に苦しんでいた左サイドバックには、アルビレックス新潟で台頭したキム・ジンスが収まることになった。

ところが、チュニジアとの親善試合終了後に怪我でキム・ジンスが離脱。そしてその代替となるのが、怪我を抱えていたために予備登録となっていたパク・チュホ。未完の大器と言われるユン・ソギョンはQPRが昇格プレーオフを戦ったためギリギリまで招集できず、合流が遅れた。最悪の場合はキム・ヨングォンを起用するという手もあるが、結局左サイドは最後まで苦しい選択を強いられるポジションとなった。

そして最終的なメンバーは、国内組中心の選択をした当初とは一転。実に23名中17名が海外でプレーする選手となった。浦項スティーラースでめざましい活躍を続けているイ・ミョンジュ(現在クラブでは前線を務めるが、代表ではボランチとして起用された)よりもパク・ジョンウ、ハ・テソンが選択されたというのは、国内の選手に対しての信頼感が落ちているというのが感じられるポイントだ。