とはいえ、確かに国内組中心で望んだ1月のアメリカ遠征では3試合でわずか1得点、1勝2敗と非常に振るわなかったので、それもむべなるかな。その内容も、長身FWキム・シヌクを起用しているにも関わらず、手数をかけて逆に自分たちを苦しい状況に追い込んでしまう場面が目立ち、勝つためのプレーが出来ていなかった。勝負に関する意識か、あるいはシヌク中心の攻めに対しての慣れを重視したか。理由はともかく、海外を経験している選手の何かに賭けたのだろう。

こうなれば、前線のメンバーはチェ・ガンヒ体制と全く変わらない状況となる。やはり世界的に見ても強みとなるキム・シヌクの高さを生かし、2列目とク・ジャチョルがセカンドボールを拾ってゴールを狙ってくる形になるだろう。というより、そうならなければアメリカ遠征の二の舞となる。

だからこそ、FWのサブは空中戦に強いパク・チュヨンだったのではないか? 親善試合でゴールを奪ったとはいえ、クラブでの出場機会の少なさ、直前の怪我を考えれば普通招集されるような状況ではなかったはずだ。