こんにちは、駒場野です。
長かったグループリーグ(GL)の48試合もとうとう終わり、いよいよ決勝トーナメント(決勝T)に入っていきます。
私も新春企画で「午年で見るだから優勝予想」と書いたり、GLの2試合から最終節の展開を予想したりしてみました。ドイツ・アルゼンチン・ブラジルの3強は順当に勝ち上がり、イタリアはやはり相性の悪さを克服できませんでしたが、一方でフランスは午年初の決勝T進出、ユルゲン・クリンスマン監督率いるアメリカはドイツの攻撃を1点に抑えてベスト16進出成功など、なかなか当たらないものです。そして何より、日本の1位通過を予想していたのですが……うーん。
そんなこんなで、決勝T進出の16チームが出揃ったので、もう一度過去のデータからその展望を予想してみます。
それは、「GLの結果と決勝Tは関係するのか?」
32チーム制になった1998年から前回2010年までの4大会の結果から調べてみました。
◎やはり1位通過は強い
まずは、GLの順位が決勝Tの結果にどれだけ影響するのか。
<図1>は、決勝Tの勝者(PK勝ちを含む、以下同じ)のうち、GLの順位の上下がどう影響するかを示したものです。4大会での全64試合と、そのうち必ずGLの1位と2位が対戦する1回戦全32試合の両方で計算しました。
1回戦でGL1位チームが勝つ確率は72%、2位が勝つのは28%。明らかに1位通過の方が良い結果を残しています。1大会平均にすると2位通過チームのベスト8進出数は2.25。2002年は日本-トルコを含む半分の4試合でアップセットが起きましたが、2010年はガーナがアメリカを下した試合のみです。
ただ、準々決勝以上になると、上位対下位の対戦は8勝対5勝。2位チームでは1998年のクロアチア(準々決勝・3位決定戦)と2006年のフランス(準々決勝・準決勝)が2勝しています。もし1回戦の壁を破れば、一気に勢いに乗る場合も無いわけではありません。