高橋さんに自己紹介をしてもらったところ、確かに話の8割がガンバについてであった。しかし、キュートな笑顔で嬉しそうにガンバを話す彼女を遮ることなど、できるわけがなかった。

そんな高橋さんは現在、ガンバ大阪で ガンバガールという活動を行っている。

ガンバガールとは、ガンバ大阪のホームゲーム運営やイベント活動を手伝う女性スタッフのことだ。ガンバ大阪のマスコット『ガンバボーイ』の隣りでガンバボーイそっくりのハットを被る女性を見たことはないだろうか?

「2012年の年末に募集を知り、応募しました。実はその冬、私は関西大学のミスキャンに出させていただいて、人前に出ることの難しさと楽しさを知ったんです。ガンバガールは人前に立つお仕事。私には昔から『ガンバ大阪で働きたい』という強い想いがあって、どうやったらもっとガンバに近づけるのだろうと思っていたのが応募したの理由です。貢献したい気持ちと、何よりガンバが好きという理由で受けました」

元々、人前に出るタイプではなく、裏方に回ることが多かったという高橋さん。この年出場したミスキャンでは物ごとを人に伝えることの難しさとその楽しさを痛感したそうだ。

高橋さんはそんなミスキャンでのエピソードを教えてくれた。なんでもこの年のミスキャン前日は2012年シーズンのJ1最終節だったようで、内心バクバクだったそう(ガンバ大阪はこの年J2ヘ降格)。リハーサル会場にテレビがあり、降格の瞬間、その場で大粒の涙を流したと告白してくれた。

「『ちょうど7年前の今頃は嬉し泣きしていたのに、今年は悔し泣きか…』ということを思いました。けれど、逆にもっと応援していこうという気持ちになったんです」

J2降格というある種悲劇的な出来事が、ガンバガールへの応募を後押しした。人生とはまったく分からないものである。

ちなみにこのガンバガールだが、スタジアム外ステージで司会を行ったり、前座試合で少年たちにフェアプレーの必要性を説明し、時間管理もしている。「重要なお仕事」と話す彼女にやりがいを聞いた。

「ガンバガールは完全にボランティアなんです。本当にガンバが好きでそういうことをさせていただいます。負けた日は私たちも悔しいです。けれど、勝った日に何が嬉しいって、試合後本当にみんな笑顔で駅に向かってるんですよね。『次も勝とう』という雰囲気を背中から感じるんです。その光景がすごく好きで、それを見る度今日も一日頑張ってよかったと思うんですよね」

チームを応援する側から支える側へと変わった高橋さん。Jリーグ中継のリポーターにも興味があるというが、将来のことは現在模索中。しかし、それでもガンバ大阪とは「死ぬまで」付き合うことなると話してくれた。

「いつかJ1、J2、J3のそれぞれのスタジアムで毎試合満員になってほしいな。プロ野球とは違い、Jリーグは基本的に週末に一度行われますよね。そういったみんなの週末の楽しみがサッカーになれば素敵。満員のスタジアムって選手も気持ちいし、私たちも応援していて嬉しいんです」

吹田が誇る絶世の美女には、青と黒の血が流れていた。いつか、この人と一緒にサッカー界を盛り上げればな―。直接言えなかったその言葉を、この場を借りて伝えたい。


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モデル:高橋 さくら
取材:編集部S(Qoly)
撮影:きむら たかひろ(美学生図鑑)
撮影技術協力:美男美女大学生スナップサイト『美学生図鑑』

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