2014-15シーズン、42年ぶりにスペイン1部リーガエスパニョーラで戦うコルドバは21日、オランダ1部フィテッセから元日本代表FWハーフナー・マイクを獲得したことを発表した。契約期間は2年間で1年の延長オプション付き。フィテッセとは契約満了でフリーのため移籍金は発生しない。

194cmの長身FWハーフナーは現在27歳。ヴァンフォーレ甲府に所属していた2010年にJ2で得点王に輝きクラブをJ1昇格に導くと、翌年J1で17ゴールを記録しベストイレブンに選出。その活躍が評価され、2012年1月に両親の祖国オランダのフィテッセに加入した。

フィテッセではコートジボワール代表FWウィルフリード・ボニー(現スウォンジー)ら並み居るライバルとの競争を強いられサイドやトップ下でも起用されたが、2012-13、2013-14シーズンと連続で公式戦2桁ゴールをマーク。在籍2シーズン半では79試合26ゴールを記録したが、昨シーズン途中に調子を落としたこともあり、ブラジルで行われたW杯のメンバーには選出されなかった。

アンダルシア州を本拠地とするコルドバは昨シーズン、2部で7位に終わり昇格プレーオフ圏内となる6位以内を逃したが、昇格の権利を持たないバルセロナBが3位だったため“棚ぼた”でプレーオフ出場権を獲得。プレーオフではレアル・ムルシア、ラス・パルマスを下し42年ぶりとなる昇格を果たしている。特にラス・パルマスとの第2戦ではアディショナルタイムのゴールにより昇格を決めるという大逆転劇だった。

なお、同クラブは今年2月より元スペイン代表DFで現役時代はバルセロナやチェルシーに所属し、指導者として2010-11シーズンにフィテッセを率いたアルベルト・フェレールが監督を務めている。フィテッセでフェレールとハーフナーは同時期に在籍していないが、この移籍はクラブのコネクションが働いたと見ていいだろう。

リーガ・エスパニョーラのクラブに所属する日本人は財前宣之、城彰二、西澤明訓、大久保嘉人、中村俊輔、家長昭博、指宿洋史以来これで8人目となる。これまで目立った活躍がなく日本人にとっては鬼門のリーグとなっているが、ハーフナーには是非その壁を打ち破ってもらいたいものだ。

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