8月7日、『L'Equipe』は「LFP(フランスプロリーグ連盟)は、リュゼナックの2部昇格に向けて有利な意見を与えた」と報じた。
昨季3部にあたるナショナル・リーグで2位となったリュゼナックは、わずか人口600人という小さな自治体に存在するクラブ。かつてフランス代表GKとして活躍し、レーサーとしても活動しているファビアン・バルテズ氏がCEOを務めていることでも有名。
彼らは今夏2部への昇格の権利を得たものの、経済的な基盤の弱さを理由にDNCG(Direction Nationale du Contrôle de Gestion、フランスリーグに所属するクラブの経営状態を監視する組織)によってそれをはく奪されており、その後FFF(フランスサッカー連盟)、LFP(フランスプロリーグ連盟)、CNOSF(フランス国立オリンピック委員会)の全てに控訴を認められなかった。
しかし最後の戦いとして臨んだトゥールーズの行政裁判所で、リーグ開幕の当日にこれらの判断が無効であるという判決を受け、事態は一気に転換。DNCGにはリュゼナックの経営状態の再調査が命じられ、今回LFPも処分の撤回に向けて動くことになったという。
明日8日に緊急取締役会が開かれ、リュゼナックの処分に関してはここで確定される。現在のところ、既に20チームで開幕戦が行われ、シーズンがスタートしているリーグ・ドゥに急遽リュゼナックを加えた21チームでスケジュールを組みなおす形になるのではないかと予想されている。そうなった場合は、テレビの放映などにも大きな影響が出る可能性が高い。