先日、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラッフォードでは、今シーズンから一定サイズ以上のタブレット端末の持ち込みが禁止になったというニュースをお伝えした。

ロンドン五輪でも日本代表が戦い、世界中のサッカーファンが憧れる「夢の劇場」ことオールド・トラッフォード。新シーズンを直前に現代ならでは珍ルールが導入されるというニュースは、日本の各メディアでも伝えられた。

しかし、このほどユナイテッド側から公式の声明があり、新たな事実が判明した。実は今回のこの規制にはメディアでは伝えられなかった意図があったというのだ。

ユナイテッドの公式HPによれば、今回のルールを設置した理由は安全上の理由。「サポーター全員の安全やセキュリティ体制を保証するため」と英語では記されているが、英国の空港同様のセキュリティ基準でもあるという。

正直これだけ読めば何のことを言っているのか分かりづらいが、英国『Mail Online』は「テロの脅威を軽減させるための策」だとしている。

当初、今回の規制設置の理由は「様々なアングルからの試合撮影を防ぐこと」と解釈されていた。

カメラやビデオが一体化され、なおかつ持ち運び容易なタブレット端末が普及したことで、ソーシャルメディアを通して生活者が映像を直接配信できるインフラが整いつつある。そのことは、莫大な放映権料が動くプレミアリーグにとって脅威となる可能性がある。

また、タブレット端末を用いてスタジアムで撮影する行為は、後方のファンの視界を妨げることに繋がっており、今回の決定にはそれらの理由があると伝えていたが、ユナイテッド側の狙いは全く違うところにあったようだ。

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