少し経ってしまったが、今月7日、株式会社アレナトーレが主催するトラウムトレーニング講習会の第4回が東京都町田市の「FUTBOL SALA 町田(フットサラ町田)」で開催された。
Qolyでもお伝えした先月の第3回、『受ける』をテーマにした講習会では見学者として、川崎フロンターレの風間八宏監督が立ち上げた「トラウムトレーニング」について取り上げた。
ただやはり、サッカーは実践が大事!ということで、第4回の『外す』は自分の体でしっかり講習を体験してきた。
この日も2人での対面パスによる「キャッチボール」からスタートした講習会。そしてさっそく感じたのが案の定、『言うは易く行うは難し』である。
理屈として頭で理解していても、実際に行うことはやはり難しい・・・。基本的に毎週サッカーやフットサルをプレーしている筆者だが、日ごろのボールや身体をコントロールする意識とトラウムトレーニングで要求されるレベルには大きなギャップがあり、いかに自分の技術が不足しているかを痛感。
ボールを中心に身体をセットする意識と技術。まずはこれが「風間サッカー」の土台となる。
さて、前回までの復習も兼ねたメニューに始まり、4人一組のトレーニングにおいて強調された『外す』というテーマ。講習の序盤では『外す』という行為・状態が、講師を務める内藤清志氏から改めて問われた。
カギになるのは「大きさ(強さ)」と「向き」で表された相手選手との関係であり、数学・物理学で言えばベクトルだ。
“矢印”を利用して相手の逆を取ることが、風間流の「背中を取る」ということ。トラウムで重視するのは、その連続性、そして出し手との呼吸である。
ここで難しいのは、後者の方だ。