これまで欧州の強豪チームと似ている名前を特集したが、南米のチーム同士では名前が被ることは日常茶飯事である。今ページでは南米によくあるチーム名を簡潔に紹介したい。
1. ナシオナル(Nacional)
ポルトガルにも同名チームはあるが、ウルグアイ、ブラジル、コロンビアなどに存在する。元ウルグアイ代表FWレコバを輩出したナシオナル(モンテビデオ)が一番有名だろうか。
2. ポルトゲーザ(Portuguesa)
ブラジル、ベネズエラに存在する。ポルトガル系のチームであることを意味するため、ポルトガル語圏のブラジルでは何チームあるのか分からないほど多数存在している。意外にもポルトガルには同名チームはない様だ。「チーム日本人」と言う様なものだからか?
3. アメリカ(América)
ブラジル国内でも4チーム存在する"あるある"チーム。エクアドル、コロンビア、アルゼンチンなどにも同名チームが存在するが、一番有名なのはメキシコのアメリカだろうか。アメリカ大陸に由来している。
4. リーベル・プレート(River Plate)
ボカと並びアルゼンチンの強豪として有名、ウルグアイ、パラグアイ、エクアドルのほか何とプエルトリコにも同名チームが存在していたことがある。由来となったのはラプラタ川のスペイン語読みから。つまり、それだけいろんな国を通っている巨大河川なのだ。
5. インデペンディエンテ(Independiente)
リーベルと同じくアルゼンチンの強豪チームが有名だが、パラグアイ、エクアドル、さらにはパナマにも存在する。独立意識の高いアメリカ大陸ならではの名前である。
チーム名の歴史は南米の歴史でもある。ヨーロッパから開拓のために人々は出稼ぎにまた移り住み、母国の情景を思い浮かべながらチームを設立したのだろう。そう考えると奥深いサッカーの一面を見ることができる。サッカーボールは世界共通の言語として今宵も世界のどこかで試合が行われている。