ダービー・カウンティ
1970年代に2度リーグ優勝した経験を持つイングランドの古豪ダービー。過去には現コスタリカ代表監督パウロ・ワンチョペらが所属しているが、近年はエレベーターすらままならず2部に完全に定着してしまっている。そんな彼らのシンボルがこの羊だ。
羊にしては実に強そうであるが、これは30m以上もある巨大な雄羊がダービー市に現れたという町の古い伝説がベースになっているという。そのためチームの愛称も"ラムズ"、マスコットの名前もラミー(Rammie)くんだ。
RAMMIE:
#DCFC mascot @DCFCRammie has landed a new sponsor for the 2014/15 season: http://t.co/GTsZwNnWry #dcfcfans pic.twitter.com/Fudxqp1nlz
— Derby County (@dcfcofficial)
2014, 10月 24
ちなみにサッカー界でライバル同士が対戦する時に使う「○○ダービー」という言葉は、この町が発祥となっている。ただ同じ英国発祥である競馬の"ダービー"に関しては諸説あるが別だとのことだ。
FCドルトレヒト
続いては約20年ぶりにオランダ1部のエールディビジに戻ってきたドルトレヒト。過去に藤田俊哉、高木善朗が所属したユトレヒトと似ていて紛らわしいが、このクラブのマスコットもまた羊である。
なかなか怖い(笑)
その由来は17世紀まで遡る。当時、ドルトレヒトへ持ち込まれる肉には課税が義務付けられていたため、ある2人の男が1頭の羊を人に扮装させ税を逃れようとした。しかし門を通過したその時、人に扮した羊がメェメェと鳴いたため羊だとバレてしまったのだという。
この逸話が町に定着し、羊が同チームのマスコットとなった。それゆえドルトレヒトのサポーターは“羊飼い"という愛称で知られている。
ちなみにドルトレヒト、今シーズンの前半戦はホームで勝ち点を1しか得られず、ぶっちぎりの最下位で降格の危機。エンブレムの猛々しさに反し、まさに狼に怯える子羊ちゃん状態である。