ここからはマスコット以外のものを紹介していこう。

まずはこちら。

あのサー・アレックス・ファーガソン氏がマンチェスター・ユナイテッドで成功する以前に監督を務めたことで知られるスコットランド1部、アバディーンのサポーターが謳うチャントだ。

スコットランドといえば牛のイメージが強いだろう。アバディーンは石油採掘の拠点であることから“欧州の石油の首都"とも呼ばれているが、このクラブのマスコットもアバディーン・アンガスという牛である。しかしほとんどのライバルクラブはアバディーンを羊と呼んでいる。

これはアバディーンのサポーターがピッチでの幸運を願い、試合中に「羊が燃えている」と歌い始めたのがキッカケとなっており、後にこのフレーズがクラブに受け入れられ、同チームの象徴にもなったのだとか。


続いてこちらは記憶に新しいのではないだろうか。

こちらは2011年3月9日に発売された『絶対絶命』というアルバムに収録されているRADWIMPSの「君と羊と青」という曲だ。

この曲は2011年にNHKのサッカーのテーマソングに選ばれ、Jリーグや天皇杯などの国内大会、ロンドン五輪のアジア予選などNHKが放送するサッカー関連番組で広く使用された。

何より震災直後の同年7月に行われた女子W杯の大会期間中に流れ、なでしこJapanが初優勝したことで記憶されている方も多いだろう。日本にとっては縁起の良い曲というわけだ。

ただこれ羊とは何の関係もなく、君+羊+青="群青"=日本代表...ということらしい。

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