2月23日、『Tuttomercatoweb』は「昨年11月までパルマの会長を務めていたトンマーゾ・ギラルディ氏は、前オーナーのレザルト・タチ氏を批判した」と報じた。

2006年にパルマを買収して会長に就任したトンマーゾ・ギラルディ氏。セリエBへの降格も経験したものの、数年間チームのトップを務めてきた。昨年はUEFAライセンスが取得できなかった際に辞任を表明したものの、その後それを撤回している。

しかし、昨年明るみになった深刻な経営難の中でクラブを売却することを発表し、アルバニアの石油王であるレザルト・タチ氏に1ユーロ(およそ135円)で株式の過半数を譲渡した。

現在パルマは破産が目の前に迫っている状況であるが、かつて経営していたギラルディ氏にも、虚偽の書類を使って融資を受けたのではないかという疑いがかかっており、捜査の対象になっている。

だが、ギラルディ氏は伝えていた債務が解消されていないことから、彼の後を継いだレザルト・タチ氏を批判した。

なお、一方のレザルト・タチ氏側で会長を務めたエルミル・コドラ氏は「前経営陣から聞いていた状況とは違った」と話しており、両者の主張が食い違っている。

トンマーゾ・ギラルディ 元パルマ会長

「2014年11月4日、私はレザルト・タチとの間でクラブを販売するための予備的な契約を結んだ。株式が変更された12月19日まではパルマは稼働不可能だった。

12月19日、イタリアサッカー界の他のディレクターから推薦されたレザルト・タチは、借金を返済し、クラブの連続性を保証するという意図が書かれている契約にサインした。そして2月6日、クラブは再びジャンピエトロ・マネンティに売られた。

もしタチが約束したものの一部でもクラブに与えていれば、連続性は保証されていただろう。その場合、クラブの会計は一新されたはずだ。現在の借金は7350万ユーロ(およそ100億円)になっている。

短期的に必要なのは、月当たりで必要な経費――スタジアム、練習場、旅費などの40万ユーロ(およそ5400万円)である」

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