3.Jリーグの開幕にコンディション調整を合わせている
ACLの開幕はJリーグの開幕よりも早い。そのためにグループリーグ第2節までは"オフシーズン"の戦いである。
日本と対戦することの多いKリーグ監督の何人もが、Jリーグ開幕に合わせていることによるACLでのコンディション調整不足を指摘している。
例えば、Jリーグでもプレーしたファン・ソンホン(浦項監督)は「Jリーグチームは自国リーグの日程に合わせて練習日程を組む。Jリーグのチームがもう少し良い成績をおさめるためには、状況に合わせて変化しなければならないと思う。」と語っている。
実際に、第1-2節の勝敗だけを切り取ると
2012年 2勝3分3敗
2013年 3勝2分3敗
2014年 4分4敗
2015年 1勝1分6敗
今シーズンが格別に悪いわけではなく、開幕前のゲームに勝てていないのだ。
しかし、中国や韓国の開幕もほぼ同時期(2015シーズンは全リーグ3/7スタート)だけにこの結果は"意識の差"とも言えるかも知れない。
4.審判の判定がJリーグとACLで異なる
元北朝鮮代表MFアン・ヨンハがKリーグに移籍した際に球際の競り合いの激しさに驚いたというが、アジアレベルでは競り合いに苦しんでいる場面が多く見られる。
Jリーグではファウルになったのに、ACLではファールにならないケースもあるし、その逆もある。
実際に、元日本代表FW興梠慎三は「相手は足首を狙ってくる。しかし、審判はファウルを取らない。」と語っている。一方で、ACLは「接触プレーでファールを取りすぎる。」というサポーターの声もある。
2014シーズンのJリーグの一チームあたりのファール数は平均約440、1試合あたりは約13である。
これに対してACL決勝のファール数を見てみよう。
2013年 FCソウルのファール数が第1戦21、第2戦20
2014年第2戦 アル・ヒラル、ウェスタンシドニー共にファール数3
どちらもJリーグ平均とは大きく逸脱しており、極めてばらつきがあることがわかるだろう。