デコ

「(もしともにプレーできるなら誰?)

うーん……ジダンかな。彼は僕の世代においてはファンタスティックな選手だったよ。

(対戦して一番嫌だった選手は?)

そうだな……おそらく、ディエゴ・シメオネだ。彼は本当にタフな対戦相手だった。ポール・スコールズもこれまで出会った中ではベストに近い選手だ。僕としては、歴史上最高のミッドフィルダーの一人だと思う。

ビッグチームにいるのは簡単ではない。彼は多くの得点を決めたわけではないけれど、しかしチームを素晴らしく組織した。良い質を持ったミッドフィルダーを持っている時は、アタッカーにとってはより容易になるものだ。

(引退は?)

難しい決断だった。でも、いつかはそう決断する時が来る。あるいは誰かが決断してくれる。僕はブラジルでプレーしていた。個人的な理由で戻らなければいけなくなったからね。でも、最後のシーズンは多くの怪我を負ってしまい、引退を決めることになった。

今は選手のマネージメントをしている。そして、タイガー・ストリート・フットボールの大使を務めているので、アジアの国を旅している。

選手としては以前来たことはあるけど、練習と試合ばかりで時間はなかったからね。今は人々と会い、都市をより多く訪れる時間があるよ。

(イングランドのサッカーについて意見は?)

何もないよ。僕はジョー・コールとともにプレーし、スティーヴン・ジェラードとも対戦した。素晴らしい技術を持つ選手とね。試合は競争力があるし、別にボールをコントロールすることやスペインのようなポゼッションをすることに大きな重要性があるわけではない。

イングランドのサッカーはよりダイレクトで、選手は強い。要するにサッカーが違うんだ。それが選手の技術不足にあるとは思わない。

(偉大な選手は生まれるもの?作られるもの?)

才能は……生まれついてのものだ。しかし、もちろんそれだけでは十分ではないんだ。努力と学習が必要なんだ」

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