デコ
「(誰が最高の監督だった?)
それはジョゼ・モウリーニョだと思うが、他にも重要な監督と出会ってきた。
ポルトに19歳で来たときには、フェルナンド・サントスが非常に重要な存在になった。彼は後に必要になるものをたくさん教えてくれたよ。
カルロ・アンチェロッティは素晴らしいコーチだったけども、一年だけだったね。スコラーリももちろんだ。
だけども、モウリーニョとの時間はそれらとも違っているんだ。彼は野心をもたらしてくれた。あの頃、ポルトガルではチャンピオンズリーグを勝ち取れると思うことも難しかったんだ。もちろんポルトは過去に勝利したことはあるが、時代が違ったからね。
ボスマン判決以降、選手が動き回ることがより容易になり、バルセロナ、チェルシー、マドリー、マンチェスター・ユナイテッドなどのチームが最高の選手を買うだけの資金を持っていた。
もしポルトで1、2年いいプレーをすれば、その選手を保つことは非常に難しくなる。チャンピオンズリーグを勝ち取ることも難しい。
しかし、モウリーニョは自信をもたらしてくれた。我々は素晴らしいチームを持っていて、彼が可能だと信じるための最後の一押しをしたんだ。
(どのリーグが先を行っているか?)
今、スペインがリードしていると思う。ここ4、5年は多くのクラブが経営に苦しんでいたが、改善している。
スペインでは全てのチームがプレーしようとする。マドリーやバルサが相手であっても、うまくプレーする。
プレミアリーグは違うものだね。試合が違う。本当に競争力がある。ファンとしてテレビで試合を見るときには、プレミアリーグが好きだよ。
(アイドルは?)
今の子供はメッシとクリスティアーノだろうね。僕の時はマラドーナ、ジーコかな。彼らのようになりたいと思っていた。
サッカー以外なら? ヒーローはいないな。あえて言うならマイケル・ジョーダンだ。あ、ちょっと待って。ごめん、アイルトン・セナもだ」
デコが世界中からの質問に答える!貴重なロングインタビュー
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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