前回の西アジア編に続き、今回は東アジアのグループについて展望と注目選手をまとめてみた。

一次予選は残念ながら31日に全日程を消化してしまうが、残り1日の観戦のお共に、また日本が最終予選に進出した場合のライバルの予習として読んでいただけたら幸いである。

グループF

台湾(開催国)、オーストラリア、ミャンマー、香港

展望

オーストラリアの力が頭一つも二つも抜けている。

かつて広島でFWとして活躍したアウレリオ・ヴィドマー氏が率いる今回のメンバーは予選で敗退した前回大会と比べてタレントが豊富で、Aリーグでレギュラーとして活躍している選手はもちろん、国外でプレーしている選手も多い。

2位争いは近年セレッソ大阪とトレーニングマッチを行うなど、急激に強化を進めているミャンマーが優勢か。

開催国の台湾は大会直前に行われたブラジルW杯一次予選ブルネイ戦に招集された選手のうち実に6選手が今大会に登録されているなど、シニア世代での実績が豊富だ。

注目選手

◆名前
ムスタファ・アミニ (ボルシア・ドルトムントII/GER)
Mustafa Amini

◆国籍
オーストラリア

◆生年月日
1993年4月20日生まれ (21歳)

◆ポジション
MF (Central Midfield)

◆コメント
数年前から将来を嘱望されていたセントラルMF。

アフガニスタン人の父とニカラグア人の母との間に生まれ、2010年に元ベガルタ仙台監督のグラハム・アーノルドが指揮を執っていたセントラル・コースト・マリナーズでプロデビュー。当時Aリーグに旋風を巻き起こしたポゼッションサッカーの中心として活躍した。

ピッチ中央でゲームを組み立てる能力には定評があるが、2012シーズンから所属するドルトムントでは長らくセカンドチーム暮らしが続いている。

また先日ツイッターアカウントを開設し、その旨を友人である丸岡満選手が自身のアカウント内で報告したことでも知られている。


◆名前
ダニエル・デ・シルバ (パース・グローリー/AUS)Daniel De Silva

◆国籍
オーストラリア

◆生年月日
1997年3月6日生まれ (18歳)

◆ポジション
MF (Attacking Midfield)

◆コメント
2013年に行われたU-20W杯に弱冠16歳で出場した経歴を持つオーストラリアの超逸材。

身長は170cmと小柄ながら当たり負けしないフィジカルを持ち、中盤でボールをキープしながら攻撃のリズムを作るだけでなく、一瞬の隙をついたスルーパスや飛び出しでチャンスも演出する。

所属するパースでも主力として活躍しており、リーグ4位と快進撃を続けるチームを支えている。

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