典型的エレベータークラブ

ここで歴史を振り返ってみよう。アンタルヤスポルは3つのローカルクラブが合併され1966年に設立された。トルコ語で「さそり(Akrepler)」を愛称としており、ロゴ、ユニフォームも白、赤といった配色をとる。

アンタルヤスポルのロゴ

これまでにバルセロナ繋がりで言えば、トルコ代表GKリュシュテュ・レチベルが若い時にプレー。オーストラリア代表マイル・ジェディナクやモロッコ代表イスマイル・アイサティら名のある選手達も在籍経験があるが、いわゆる1部と2部を行き来するエレベータークラブである。

これまでに2部リーグ優勝2回、UEFAカップには2000-01シーズンに出場しブレーメンの前に1回戦敗退を喫している。

ギュルテキンの野望

それだけにギュルテキン会長の野望は大きい。地元アンタルヤ生まれの51歳は、ショッピングセンターなどを手掛けてきたビジネスマン。若い頃はサッカーではなくヨットを嗜み1977年のアンタルヤ・セーリング選手権では銅メダルに輝いている。

2013年に前任のハサン・アクンジョウルから会長職を引き継いだギュルテキンだが、今季の目標はずばり国内リーグ優勝だという。『Fanatik』によると、エトーの契約には優勝時に100万ユーロのボーナスが付帯条項になっているという。

だが、期待通りに外国人選手が活躍するかどうかは非常に難しい。

友人であるトルコ人のエムレさんはいつも私にこう語っていた。「トルコにはトルコのやり方がある。だから、そこをわからないと非常に難しい。」

確かにアフリカのマイナーな代表選手が活躍する一方で、4大リーグで実績を積んだ選手達が期待通りの活躍ができないことも多い。彼が言うには選手はおろか、監督でもトルコの水に合わずに解任されるケースも多いという。

このアンタルヤスポル、何と日本とも関係がある。2013年よりJFLのFC大阪と提携を結んでいるからだ。JFLでありながら元Jのプレイヤーが多数在籍し革新的なビジネス手法で知られるFC大阪、その姿勢は両チームとも似通ったものがあるのかも知れない。

2015-16シーズンのトルコ1部は来月開幕の予定だ。野心的な挑戦をするトルコの雄に期待したい。