ギド・バダラ

テベスが最愛のボカ・ジュニオルスに加入することを頑固に希望した時、ユヴェントスが大きな抵抗を示さなかった理由の一つは、「そのお返しに何を得ることが出来るか」が分かっていたからだ。

「次のリオネル・メッシ」

メッシ、またはディエゴ・マラドーナのような偉人と比較されれば失望を受けるかもしれないが、バダラとバルセロナのアイドルには共通点もいくつかある。

両者ともロサリオ出身だ。同じような身長であり、そのドリブル技術は守備者に対して多くの言い訳を与えることが出来る。

この18歳の選手は、ボカ・ジュニオルスではわずか2試合に出場しただけだ。そして1つのアシストを記録した。しかし、ユースでは大きな賞賛を獲得し、1試合で7ゴールを決めたこともある。

バダラには成功するための才能が確かにある。セリエAに適応するために少し体を大きくしなければならないと、いくらかの人は感じている。しかし、フィットネス面に対する過度の要求は、創造的な天才を萎縮させてしまうかもしれない。

彼がどのように欧州に適応していくかという点に関しては興味深い。彼はイタリアでの試合経験を既に持っており、2010年にはアタランタの下部組織に少しだけ所属したこともある。

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