代表戦は世界中のいたるところで行われており、時にはインターナショナルマッチウィーク外に開催されることもある。そのため、完璧に集約されたデータを見つけるのはほぼ不可能だと言える。

そこで今回は、1994年に設立され世界中のサッカーについて膨大な情報量とアーカイブを所有する『RSSSF』が公表しているデータをもとに最新版の得点ランキングを作成してみた(RSSSFについての取材記事はこちら)。

その上位選手は以下の通りである。

左の列から順位、選手名、国籍(プレーした代表チームのFIFAコード)、得点数、試合数、1試合あたりの得点数となっている。また、現役選手には選手名の前にアスタリスク(*)を付っており、現時点で代表チームからの引退を発表していない選手は太字にしている。

映えある世界一に輝いたのは、イランの伝説的ストライカーであるアリ・ダエイだ。1993年のワールドカップ予選では日本も後半終了間際にゴールを決められるなど、長く苦しめられた選手である。

ダエイは13年間の代表キャリアの中で、109ゴールを奪っている。代表チームで100得点を奪っているのは歴史上ダエイのみである。

ダエイに次ぐ2位は、「マジック・マジャール」と呼ばれたハンガリー代表の中心として活躍し、レアル・マドリーにも欧州王者のタイトルをもたらしたフェレンツ・プスカシュ。

ハンガリー代表とスペイン代表でプスカシュは計84得点を奪っているが、驚くべきはその出場試合数である。89試合で84得点を記録しており、その得点率は0.94であるという…(以前は複数の代表チームでプレーできた)。

現役選手の中で代表最多得点を記録しているのは、ミロスラフ・クローゼ。2014年ワールドカップ終了後に代表チームからの引退を発表したが、本大会では2得点をあげドイツ代表でのゴール数を71に伸ばした。

また、現在も代表チームで活躍している選手の中での最多得点記録保持者は、アイルランドのロビー・キーンである。

35歳を迎えた“キーノ”だがこの9月のインターナショナルマッチウィークも2試合に出場し2得点を奪っている。

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