その時の映像が残っている。

"No, No. I think the refugees are under big pressure."
「いや、ないさ。大きなプレッシャーを抱えているのは、難民だと思う」

"No"と答える際のモウリーニョ監督の表情に注目してもらいたい。狼狽のようなものを一切見せず、自信たっぷりに答えている。

現在社会問題となっている「難民」という言葉を引き出すのもモウリーニョらしいといえるが、実はモウリーニョ監督、ちょうど10年前にもプレッシャーに対して同じような質問を記者からされている。

当時の映像を見てみよう。

当時モウリーニョ監督はチェルシーで2連敗を喫しており、そのことに対するプレッシャーについて問われたのだが、記者に対して「プレッシャー?プレッシャーって、何の?」と問い返している。

そして記者が「2連敗したことに対してです」と答えると、モウリーニョ監督はうんざりするような顔でこう答えた。

"Pressure is in millions of people in the world, parents no money to buy food for their children. That's pressure. Not in football"
「プレッシャーっていうのは、子供のために食料を買うお金のない世界中に何百万といる親たちにあるものさ。プレッシャーとはそのことを言う。サッカーの世界にはない」

そう、エヴァートン戦後に答えた内容とおそろしいほどまでにシンクロしているのだ。そして、この時もモウリーニョ監督はまるで当たり前であるかのように自身の見解を述べている。

メディアを巧みに操るモウリーニョ監督だが、その発言は作られたものではなく、確固たる信条から来ているもののようだ。

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