パブロ・アイマール
リーベル・プレートでデビューしすぐに注目された天才MF。アルゼンチン代表として2002、2006年のワールドカップに出場、やはり、バレンシア、サラゴサ、ベンフィカでプレーしたイメージが強いだろうか。
特にバレンシア時代は近代的なファンタジスタ像の先駆けとして、甘いマスクも相まって世界的な選手として注目された。
2013年にマレーシアへ移籍し短期間チームに在籍した後、今季、ハビエル・サビオラ、ルチョ・ゴンサレスと共にリーベル・プレートへ復帰した。ベテランが一斉にチームに帰ってきたことでアルゼンチン国内では大きな話題となった。
しかし、7月に引退となってしまった。リーベル・プレートで最後プレーしたのは僅か1試合、17分のことだった。
欧州は地続きであり、サッカー選手は毎週のように海外へ遠征をしている。また、中東やアメリカ、オーストラリアなどでキャリアの晩年を過ごすことが増えている。
それでも、オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールトのように「最後は(母親の故郷)カディスでプレーすることを祖父と約束した」と公言するケースも少なくない。思い出の故郷は誰にでもあるもので、現役生活の最後をふるさとで過ごすことはきっと特別なことなのだ。