1995年大会でイランを下し優勝を果たしたフランス軍チーム。そのメンバーには現在誰もが知っている選手の名が入っていた。
それはヴィカシュ・ドラソーとオリヴィエ・ダクール、そしてダヴィド・ソメイユである。この3名は当時20歳前半の若手選手だった。
ドラソーはル・アーヴル、ダクールはストラスブール、ソメイユはカーンでプレーしており、歴としたプロ選手であった。もちろんドラソーとダクールに関してはこのあとフランス代表にも選ばれる選手に成長する。
チームを率いていたのはロジェ・ルメール氏。もちろん彼も後のフランス代表監督であり、「本家」ワールドカップでも指揮を執ることになる人物である。
状況が確立されていない当時独特のものであるとはいえ、シーズン中にバリバリの現役選手を引っ張ってきたチームは記念すべき初回大会を制覇し、フランス軍に金メダルをもたらしたのである。
再びの栄冠を目指したフランスは、今度は所属チームを失ったプロ選手を軍属として引き入れ、短期間だけ助っ人として起用することを決断したのだ。なお、規則としては6名までメンバーに起用することが可能だ。