2つの選択-「地縁」と「渡りに船」
実際のスポンサー選定では、この3つの要素が絡み合います。その結果、独特な選択をした例を2つ紹介しましょう。
最初は「富士通テン株式会社」です。カーナビ「ECLIPSE」やオーディオ、ドライブレコーダーなどを開発している会社ですが、名前通りフロンターレの親会社である富士通の子会社で、株式の55%を富士通が持っています。そして富士通テンもフロンターレのオフィシャルスポンサーです。
≪富士通と共同出展になった富士通テンのブース。同社ブランドのカーナビ「ECLIPSE」の体験シミュレーター≫
しかし、同社は1920年創業の川西機械製作所がルーツで、以来ずっと神戸に本社があります。
そこで、ヴィッセル神戸がまだJFLにいた1996年から富士通テンはそのスポンサーになり、この2015年度もヴィッセルのシルバースポンサーとして大きく扱われています。そして、本拠地ノエビアスタジアム神戸でのヴィッセル主催試合に兵庫県内や神戸市内の各福祉施設の方々を招待する「ソーシャルシート」にも富士通テンは協賛しています。
そして、富士通テンのサイトトップには、「富士通テンは応援しています!」というスローガンを挟んでヴィッセルとフロンターレのロゴが並ぶバナーも設置されています。
・富士通テン株式会社 公式サイト
http://www.fujitsu-ten.co.jp/
・富士通・富士通テン 東京モーターショー2015特設サイト
http://www.fujitsu-ten.co.jp/tokyo-motorshow2015/index.html
・富士通テン株式会社 2015年3月5日付リリース
「2015年も引き続き、J1「ヴィッセル神戸」「川崎フロンターレ」を応援します!」
http://www.fujitsu-ten.co.jp/release/2015/03/information01.html