バイエルン・ミュンヘンとの契約が残り半年となっているペップ・グアルディオラ監督。その去就には多くの噂が飛び交っている。
金曜日にはバイエルンでの記者会見をキャンセルしたことが「Irish Times」等によって報じられており、その報道はますます加速している。
世界で最も注目されている指導者は来年どこへ行くのか? この数か月の報道をまとめ、可能性を検討してみよう。
1:バイエルン・ミュンヘンとの契約更新
可能性:40%
様々な報道がありつつも、おそらく一番可能性が高いのはバイエルン・ミュンヘンとの契約更新になるのでないか。
この段階まで達してなおグアルディオラが契約を更新しないということに関していえば、ほかの選択肢を検討しているという点は間違いなくあるだろう。
以前から彼はプレミアリーグへの関心を隠してはおらず、すでにドイツでの獲れるものはすべて獲った。チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップも持っている。
では次は何なのか、となれば、アーセン・ヴェンゲル監督のようにクラブの全権を握って長期政権を築くか、代表チームでワールドカップ獲得を目指すかくらいである。
そして、彼とクラブの間にはいくつかのトラブルも発生した。けが人の続出からメディカルスタッフと衝突し、辞任にまで追い込んだことは大きな話題になった。
退任に向けての道筋はすでに整っているかのように見える……が。
ただ、ではグアルディオラがさらなる高みに上るための新たな目標に挑める場所に空きがあるのか? という点がネックになる。
そんなポジションは世界にいくつもなく、必要な給与を払えるかどうかも問題だ。
もちろん「空きそうなクラブ」はあるわけだが、では好成績を残しており契約も残っている監督を退任させてまでグアルディオラを獲ろうとするところなどどこにもない。
バイエルン・ミュンヘンは公に彼との契約延長を望む意向を発表しており、すでに判断は監督の心次第となっている。