ネヴィルを支える味方は多い!

会長を務めているチャン・レイフン(ピーター・リム奨学金で学んだ経験を持つThomson Medicalの取締役)は以下のように話している。

「我々はこんなに早くギャリー・ネヴィルを獲得出来たことを大いに喜んでいる。

彼はイングランド代表チーム、英国トップクラスのクラブでプレーした経験を持つ。マンチェスター・ユナイテッドでのコーチング経験も持っている。

彼はキャリアを通して、ピッチの内外問わず偉大な指導力を示してきた。イングランドのサッカー界では非常に尊敬されている。

シーズンの終了までバレンシアの指揮を執らせることを納得させたのは、彼の個人的なクオリティだった」

オーナーの友人を「個人的なクオリティで雇った」というのは説得力がないとも考えられるが、とはいえ監督としての経験のないギャリーにとってはチャンスだ。

クラブの内部からの支持は圧倒的なものであるし、スタッフにはスペイン語を操ることができるフィル・ネヴィルがいる。

このような状況で監督業を始められるものはほとんどいない。問題はそれがシーズン半ばであるということだが……

なお、ギャリー・ネヴィルはEURO2016までイングランド代表のアシスタントコーチを兼任する予定である。

メディアでは「EURO2016終了後にロイ・ホジソンが退任した場合、それに代わる人物としてギャリー・ネヴィルが就任するという展開の布石なのではないか」とも推測されている。

何にせよ、ギャリー・ネヴィルには監督としてのスタートに当たって「友人であるオーナー」「クラブをよく知るスタッフ兼兄弟」という希有なものを持って歩き出すわけだ。

成績を向上させることが出来れば、その後の道のりはもしかしたら約束されているかもしれない。他に行かなくても、バレンシアで長期政権を築ける可能性がある。

周りの支えがある中で、ギャリー・ネヴィルの第一歩はどうなるか? 要注目である。

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