20日の決勝を前に盛り上がりを見せるクラブワールドカップ。南米王者のリーベル・プレートが注目を浴びているが、やはり本命はバルセロナだ。

準決勝ではルイス・スアレスのハットトリックで3-0と広州恒大を一蹴。メッシ、ネイマール不在でも圧倒的な強さを見せつけた。

2011年以来の「世界一」を狙うバルセロナ。当時との違いはどこにあるのだろうか? いくつか要点を絞ってみた。

前よりポゼッションしていない

バルセロナと言えばイニエスタらによる華麗なパスワークが売りだ。ポゼッション率を高く保ち、絶えずポジショニングを変えていくのがバルサ・スタイルとして「ティキタカ」の名称と共に世界中に広まった。

だが、現在は昔ほどポゼッション率重視ではなく、時にはカウンターの鋭さも見せる。それを実現しているのがラキティッチだ。

3センターの一角であるラキティッチは高い技術を持つものの、前任者のチャビに比べればよりソリッドな選手だ。守備面での貢献も強くフィジカルを生かしたアグレッシブなプレスを高い位置から行うことができる。

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