奈良から初めてのJリーグ入りを狙う奈良クラブは、昨年9月、スタジアム問題の解決によりついにJ3クラブライセンスを取得。初年度のJFLで7位に終わり成績面の条件を満たせなかったものの、いよいよ「J」の文字をはっきりと視界にとらえた。
中村敦監督3年目を迎える今季、クラブは41歳の山田卓也を獲得。経験豊富な元日本代表MFの力も借り、昇格条件である4位以内を目指す。
Nara Club 2016 Squadra Home
毎年ユニークなデザインが話題となる奈良のユニフォーム。29日に発表された2016シーズンの新ユニフォームも、「鱗文様(うろこもんよう)」を採用した実に彼ららしい出来栄えだ。
「鱗文様」は縄文時代の土器、土偶から弥生時代の銅鐸など古くから使われている連綿と続く幾何学文様。
近世では着物や帯の文様にも使われており、古くから魔除けとして使われてきた文様は、魚の鱗を思わせるためことからその名で呼ばれている。
今回、引き続きサプライヤーを務めるSquadraのもと、選手たちの健康と勝利を願って、この魔除けの文様をデザインとして採用。
文様ひとつひとつには渇筆(かっぴつ=かすれさせる書法・水墨画法)を参考に、かすれた風合いで立体感を出している。
J3昇格祈願、さらに2016年のメインスポンサーである中川政七商店の創業300周年を記念し、「三」を鱗文様の三角形に込めているとのことだ。