DF 室屋 成(明治大学)
サイドバックコンビやで pic.twitter.com/4Hpz4sXS9e
— 室屋成 (@muroya111) 2016, 1月 27
大学在学中にして唯一今大会の日本代表に選ばれた室屋だが、小学生の頃から南野拓実とプレーし、柴崎岳(鹿島)と同じ青森山田高校に進学。年代別代表の常連でもあるエリートで、もともと評価の高い選手であった。それでも今大会の活躍は特筆に値するものである。
手倉森監督は厳しい日程を考慮し、ターンオーバーで選手を起用した。しかし、室屋は既にグループ突破を決めた後のサウジアラビア戦を除く5試合に先発フル出場。1対1の強さなど攻守に抜群の安定感を見せ、準々決勝イラン戦では豊川雄太の勝ち越しゴールを左足のクロスでアシストした。
室屋は、無尽蔵のスタミナを持ち両サイドバックをこなせること、そして同じ明治大出身であることから“長友2世”と言われてきた。ただ長友が北京五輪に出場した2008年当時と比べ、質・量とも現段階の室屋のほうが上回っているといって言い過ぎではない。AFCは中島翔哉に大会MVPを与えたが、“密度”で評価するならば彼こそが相応しかった。
そんな室屋には大会中、特別指定で在籍しているFC東京が獲得の正式なオファーを送ったことが報じられた。だが今大会のプレーぶりを見ると、親友・南野が誘う欧州へ直接渡っても問題なく活躍できるのではないだろうか。
ハリルホジッチ体制のA代表は、内田篤人の長期離脱で右サイドバックを固定化できていない。室屋が招集される日もそう遠くないことであろう。