ニッキー・バット
(マンチェスター・ユナイテッド 新アカデミー責任者)
「(マンチェスター・シティがユースに資金を投入しているが、ユナイテッドはそうしない?)
アカデミーの重要な役割の一つは、選手が足を地に着けておけるようにすることなんだ。
彼らに多くのものを与えすぎないことだよ。なぜなら、クラブに関するありとあらゆるものが――一から十までメディアには載ってしまうからね。
若い年齢の段階であまりにも多くのものを持たなければならないとは思っていないんだ。
我々は、彼らが地に足を付けておけるように、そしてふさわしい施設で謙虚さを保てるようにする。
そして、良いものがあるのと同じくらい、難しいものに直面させなければならないんだよ。
多くの若者は、あまりにも簡単に道を進みすぎている。そして、それが難しくなってしまったときに、それに対処する方法を知らないという状況になる。
バランスを見つけることが、我々の仕事なんだ。もし優しくしすぎてしまったら、それに対処することが出来なくなるからね。
大きな施設は持っていなければならない。それは既にあると感じている。しかし、多くの厳しいものも必要になるんだよ。
全てを簡単にすることは出来る。同じように難しいものを持たなければならない。
辛い仕事もある。悪いピッチでプレーしなければならないこともある。時に『悪いチーム』とも対戦しなければならない。
酷い観衆に囲まれて、強い風に吹かれて、雨でぐちゃぐちゃになったピッチでもプレーするわけだ。
フットボールは、必ずしもオールド・トラッフォードや、カンプ・ノウや、サンティアゴ・ベルナベウでプレーされるわけではないんだからね」
「シティの真似はしない」、アカデミー責任者となったニッキー・バットが語る育成
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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