その歴史とは?
ブラッドフォード・シティの本拠地であるヴァレー・パレードでは、1985年5月11日に「英国スポーツで最悪」と呼ばれる事件が発生した。
リンカーン・シティとの試合中、40分になったところで火災が発生し、僅か9分間でメインスタンドが飲み込まれた。扉がロックされていたために避難が遅れた一部のファンが煙に包まれることになった。
その結果11歳の子供から元会長のサム・ファースなどを含む56名の命が失われ、少なくとも265名が負傷する大惨事になったのである。
この原因は、後の調査で「スタンド下の空洞に溜まったゴミに、捨てられたマッチの火が引火したことによるもの」と判明しており、スタジアムにおける安全立法が導入されるきっかけにもなった。
ということで、『我々が火をつけたわけじゃない』という曲は、その歴史を持つブラッドフォード・シティに対して失礼なのではないかという指摘があったわけである。
ブラックプールは公式サイトでこの選曲を「意図したものではなかった」と発表するとともに、誤解を与えたことを謝罪している。
The club would like to apologise for any unintentional offence caused by a song played at today's match.
— Blackpool FC (@BlackpoolFC) 2016年2月27日
現在3部で下位に沈んでいるブラックプールは、このところの低迷で経営陣に対する批判が強まっているところ。今の状況では、このような事件もクラブにとっての大きな打撃になりかねない。