もっと駆け引きをさせなければならない
サッカーは駆け引きのゲームだ。スキルとかテクニックよりも先に、この「駆け引き」がなければならない。
日本の指導者にはこれができない。どうしてもスキルありき、テクニックありきで教えてしまいがちだ。
サッカーの基本は「駆け引き」だ。リフティングとかドリブルは道具だ。「駆け引き」ができない者が何万回リフティングできたところでゲームに勝利することはできない。
サッカーの面白さはこの「駆け引き」に集約される。
「駆け引き」の面白さを、「駆け引き」の本質を最初に伝えることができれば、サッカーを教えるなどということは不可能だ。
前回のコラムでも触れたように、ネイマールは日本代表との試合を終えて、こう言った。
「日本代表は必死さが足りなかった。僕らブラジルでも泥臭く攻め続けるのに格好を気にしているように見えた」
日本のサッカーは相手のいないところへボールを動かすのが得意だ。
相手に触られないように、早く、正確にボールをパスする。
これが育成年代から徹底される。
これではサッカーの本質も、サッカーの面白さも失われてしまう。
相手との「駆け引き」から逃げてはならないのだ。
見栄えの良いプレーに捉われてはいけない。
常識に捉われてはいけない。
サッカーは常に想像力と創造力で勝負しなければならない。
サッカーの本質を追求する旅はつづく…
筆者名:KEI IMAI
桐蔭横浜大学サッカー部時代に風間八宏氏(現川崎フロンターレ監督)にサッカーの本質を学ぶ。同時期にスエルテジュニオルスで育成年代のサッカーの指導に携わる。その後半年間、中南米をサッカーしながら旅をし帰国。現在都内で働きながらブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代の現場の取材、指導者や現役選手にインタビューをしサッカーの本質を伝える活動をしております。
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