『EHHI(Environment&Human Health, Inc.)』によると特に、子供達がリンパ腫や白血病になる危険性にさらされることを指摘している。
当然、ブラウンの意見に反対するものもいる。しかし、安全性を評価した人の多くは学者ではなく廃タイヤに関わる業者や関心のあるものであったという。
人工芝には過去に遺伝子組み換えや枯れ葉剤という悪夢を生んだモンサントが関わっておりその裏を勘ぐるものもいる。
ただ、元アメリカ女子代表MFのジュリー・ファウディは「100%安全」とグリフィンやブラウンとは逆の立場をとっている。
彼女は実験上ではゴムから発生されるガスに焦点があたったが、実際に誤飲など直接、長期に渡って摂取したデータはないことから実験上とのギャップを指摘している。
こうした話題はアメリカ、カナダといった北米の話が中心であった。サッカーは、女子が学生時代に楽しむスポーツの1つであり、話も若い年代、元女子代表の選手の話題である。
では、ヨーロッパではどう捉えられているのだろうか?
イングランドでは廃タイヤの埋め立てが禁止
イングランドでもこの話題は継続的に話題になっている。
カンブリア州の国民保健サービスの最高経営責任者ナイジェル・マグワイアは、彼の息子ルイス・マグワイアがリーズの下部組織でトライアルをしていた時に癌と診断されたことを発表している。
ナイジェル・マグワイアによると、グリフィンの説は「あくまで仮説の1つであるが、疑問を投げかける意味で説得力がある」と一定の評価を下している。実際、アメリカでは今年2月に米消費者製品安全委員会(CPSC)が調査を開始することを発表している。
イングランドでは廃タイヤを埋め立てることは禁止されている。そのために、リサイクルは大きな活路であるという。
FAは50の人工芝のピッチを2020年までに作ることを望んでいる。