2010年ワールドカップにも出場した、名古屋グランパスに所属の矢野貴章。
プレーエリアが非常に広くエネルギッシュなFWとして知られており、相手選手を引きずりながらもシュートまで持ち込める力強さもある。
そんな矢野は運動量を買われ名古屋では右サイドバックを務めることがある。
前線にロビン・シモヴィッチや川又堅碁といったタレントがいることから最近ではサイドバックがすっかり定位置となっているのだが、先週末に行われたガンバ大阪とのJ1の試合で、素晴らしいクロスボールから得点を演出した。
金正也にゴールを奪われ2-1とリードされ迎えた67分、敵陣のやや浅い位置でボールを持った矢野。
ここからアーリークロスを入れるとエリア内で待っていた川又堅碁が頭で合わせ、見事逆転ゴールを演出した。
大柄でパワフルなイメージの強い矢野だが、まるでデイヴィッド・ベッカムを彷彿とさせるようなピンポイントかつ鋭いクロスであった。
今季のJ1ファーストステージでは、第7節のアビスパ福岡戦を除く16試合に出場している矢野。名古屋の公式サイトで「今年も僕のポジションに注目して応援してください」とコメントしており、サイドバックとしての新たな挑戦を自身も楽しみにしているようだ。