『Gazzetta dello Sport』は「イタリア・セリエAのACミランは、中国の投資家との交渉がうまくいかなかった場合、大きなペナルティを課される可能性がある」と報じた。
先日から話題になっているミランの株式売却交渉。中国系コンソーシアムとの間で会談を続けており、シルヴィオ・ベルルスコーニ会長も前向きであるという。
[Qoly] 「弱さ」を見せるミラン会長、中国の約束を信頼 https://t.co/s2OF02V4c2
— Qoly.jp(コリー) (@Qoly_jp) 2016年7月6日
投資額はなんと今後2~3年間で4億ユーロ(およそ445.3億円)という莫大なものであり、ミランを再び世界的なクラブにするためには十分な額である。
中国系コンソーシアムの中心的人物は、検索エンジン百度(Baidu)の創始者であるロビン・リーであると伝えられている。
一時期言われていたEvergrande(恒大)はコンソーシアムへの参加を否定しており、関与していないことが明らかになっている。
しかしながら、ミランと中国系コンソーシアムの交渉期限は7月12日に迫っているとのことで、もう一刻の猶予もない。
記事によれば、ミラン側が最終的に株式の譲渡を拒否した場合、その罰金額は1億ユーロ(およそ111.3億円)にのぼるという。
ただでさえ経済的に厳しいミランがこの罰金額を支払わなければならないとなれば、それはクラブにとって大きなダメージになる。
そして、ロビン・リーが交渉しているのはミランだけではないのだ。イングランドのウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズとも現在買収に向けた接触を行っている。
ロビン・リーは既にジョルジュ・メンデス代理人との関係を深めており、ウォルヴァーハンプトンにはフレン・ロペテギ監督が招へいされるのではないかといわれている。
中国は「二股」で交渉を行っており、もしミランがそれを拒否すれば大きな罰金を手にできる。何ともしたたかな動きを見せている。
拒否権を持つといわれるシルヴィオ・ベルルスコーニは、最終的にクラブの売却を決断できるだろうか? 今後数日の動きは注目である。