いよいよキックオフを迎えるEURO2016決勝。開催国の意地があるフランスとグループリーグ未勝利ながらこれまで勝ち進んできたポルトガルという図式となった。
さて、これまでの両チームのデータはどんなものだろうか?『OPTA』を使いながら解説していこう。
総合データ
以下は準決勝までを終えて、ベスト4に残った4チームの比較である。
勝ち進んだチームに意外にも共通点はなく、ドイツの様にポゼッション率で圧倒するチーム、ウェールズのようにポゼッションでは50%を下回りながらカウンターに勝機を見出したチームもある。
フランスもポルトガルもポゼッション率、デュエル数、空中戦数に大きな差はない。だが、フランスがデュエル、空中戦で勝率が高いのに対してポルトガルは4チームで唯一デュエル、空中戦ともに50%を下回っている。
空中戦の勝率30%台というのは、参加24カ国をみわしてもアルバニア、ルーマニアしかいなくその2チームはともにグループリーグで敗退している。余り良い内容とは言えないだろう。
攻守ともに1VS1で苦戦しているというのがポルトガルで、そこを強みとしているのがフランスという図式が決勝ではより色濃くでるだろう。