リオ五輪のサッカー競技は男女ともに佳境を迎えつつある。

開催国のブラジルは女子代表が準々決勝に勝利し、ベスト4進出を決めた。オーストラリアとの一戦はPK戦にまでもつれ込む接戦であった。

両チームともに120分間を戦ってスコアレスという展開でもあったのだが、ブラジルの「10番」MFマルタが延長後半に驚異的なプレーを見せていた。

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自陣内からの怒濤のドリブルで右サイドを駆け上がると、フェイントで相手をアンクルブレイク!左足で強烈なシュートを見舞うも、GKに阻まれ惜しくもゴールならず。肩で息をしており疲労困憊であったが、気持ちが伝わる鬼気迫るプレーだった。

男子ブラジル代表は第2戦まではノーゴールという不甲斐ない結果だったため、国民からはネイマールよりもマルタのほうが頼りになるという声さえ上がっていたほど。30歳のMFがなぜそこまで支持されるのかが分かるようなシーンでもあった。

実はPK戦ではただひとり失敗もしていたのだが、GKバルバラは「マルタは世界最高、PKのミスなんかで判断なんかできない」と完全擁護していた。

ブラジルは準決勝でスウェーデンと対戦する。

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