『Football Live』は「アフリカの大富豪アリコ・ダンゴテは、イングランド・プレミアリーグのアーセナルを4年以内に買収すると宣言した」と報じた。
アリコ・ダンゴテ氏は1957年生まれの59歳。ナイジェリア生まれの実業家で、フォーブズによれば世界で67番目の富豪である。その総資産は149億ドル(およそ1兆5100億円)に達するとのこと。
商社を経営していたアフリカ最大の富豪アルハッサン・ダンタタの孫であり、アリコ・ダンゴテも食品やセメント、貨物輸送などを扱うビジネスで一財を築いた。
現在ダンゴテ・グループは清涼飲料水、菓子、酒造、砂糖、小麦粉市場で高いシェアを誇り、食料品の輸出、エネルギー関連産業、建設業、通信産業でも存在感を見せる巨大コングロマリットになっている。
彼はアーセナルのサポーターであることで知られ、2010年にもクラブの買収に乗り出しており、昨年にもその計画を明らかにしていた。その際にはヴェンゲル監督を解任するとも言っている。
今回ダンゴテは『Bloomberg』のインタビューに対して以下のように話し、3~4年で計画を進める予定だと明かした。
アリコ・ダンゴテ
「おそらく、3~4年だ。この問題については、さらなる大きな逆風を受けている。私はまず今の状況を変え、追い風を受ける必要がある。そのあと、アーセナルの買収に集中する。
私はビジネスで大きな成功を収めてきた。そして、とても成功するチームを構築することが出来ると思っている。
今は、我々は200億ドル(およそ2兆円)以上をかけて行うプロジェクトに参加している。私は両方を同時に行うことは出来ない」
なお、ダンゴテがアーセナルを購入した場合、純粋なアフリカの実業家としては初めてのプレミアリーグクラブオーナーとなるという。
それはムハンマド・アル・ファイド(フラム)、アシーム・アラム(ハル・シティ)がアフリカに居住しておらず、そこで主要なビジネスを行っているわけではないからではないかと思われる。