3. 中継以外にも充実していたコンテンツ

『スカパー!』のJリーグ中継は、“痒いところに手が届く”ような放送内容だった。

衛星放送では番組の編成が比較的自由に利くため、試合中継の尺を長く取ることができる。そのため試合前のスタジアムの雰囲気から試合後の様子までを、TVで楽しむことができた。

浦和レッズが勝利した後には埼玉スタジアムにこだまする「We Are Diamonds」が、清水エスパルスが勝利した後にはIAIスタジアム日本平での「勝ちロコ」が画面を通して伝えられた。

地上波の放送では尺の問題からカットされるようなJリーグの副次的な魅力を、『スカパー!』はいつも届けてくれたのだ。

ヨーロッパのサッカー中継では試合後にスタジオで試合分析などを行っているが、『スカパー!』ではとにかくスタジアムやサポーターの様子を映し、そこからは試合の興奮や余韻が伝わってきた。

TVの前にいながらも、どこかスタジアムにいるかのような錯覚を覚えさせたあの光景が私は大好きだった。

試合のハイライトやゴール動画をYoutubeで公開してくれたのも『スカパー!』だった。

有料放送ということで、こうした映像の無料提供に渋る局があってもおかしくはない。しかし、彼らは誰もが簡単に見られるようにすることこそがこの国のサッカー文化の成熟に繋がると信じ、積極的に映像コンテンツを配信した。

前節に行われた鳥栖MFキム・ミヌと広島MF森﨑浩司の退団セレモニーの様子は多くの人に視聴され、Twitterではそれぞれ4000以上のリツイートを記録。Jリーグに興味がなかった人にも、その感動の映像は届いたはずだ。

語ればキリがないが、とにかく『スカパー!』のJリーグ中継は「Jリーグの良さが分かっている人が作っているな」と思わせるような放送だった。中継以外にも様々なコンテンツが用意されたが、それらが終わってしまうのは非常に残念である。

最後に、Jリーグの魅力を凝縮させたような中継映像をご紹介する。

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