20日に行われたJ2最終節で徳島ヴォルティスに1-2と勝利し、J1復帰を決めた清水エスパルス。

名門の再建を託され、見事1年でチームをJ1に昇格させたのは小林伸二監督だった。

小林氏といえばこれまで大分トリニータやモンテディオ山形、徳島ヴォルティスといった3つのチームをJ1に昇格させた「請負人」として知られている。

清水の代表取締役社長を務める左伴繁雄氏は、小林氏の選任について「J2での厳しい闘いを勝ち抜くためには、J2クラブでの在籍や指導経験が豊富であり、戦い方を熟知している方でなければいけない」と話している。

中盤戦まではピリッとしない清水であったが、終盤戦の巻き返しは流石であった。そう考えれば、左伴社長の目論見は正しかったといえる。

そんな小林監督が有言実行だったとファンの間で話題になっている。

舞台は今年1月8日に行われた新体制発表記者会見。新シーズンに向けた初のプレゼンテーションで、小林監督はこんなことを話していた。

小林 伸二(清水エスパルス) 

「J1とJ2は違いますが、去年は失点が多かったので(34試合で65)、それを42ゲームあるので42点以下に収めることがすごく大事だと思います。

合わせて勝つには、それ以上の得点が必要で(1試合平均)1.5から2点ぐらいの得点が必要だと思います。

そしてJ1に上がるには、勝点を80以上を取らないと自動昇格にはならないと思います」

要は清水が自動昇格するためには「失点42以下」、「得点63~84」、「勝ち点80以上」という三つの要素が必要になってくると話したのだ。

そして今季の成績を見てみると…

失点37、得点85、勝ち点84!なんという的中率…。

今季は例年以上に混戦であったことからこれだけの数字を残していてもギリギリでの昇格となったが、この「有言実行」ぶりは驚異的とも言える。

J2の難しさを誰よりも知り、成功体験が豊富な小林氏ならではの分析であったと言えるだろう。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手