2013年9月21日、J1は第26節が行われた。
このシーズン、樋口靖洋監督率いる横浜FMは開幕後7節まで首位をキープ。その後順位を落とすものの徐々に軌道修正を図り、第23節には首位に浮上する。
悲願のリーグ制覇まであと9試合。そうした状況で迎えた清水エスパルス戦、ニッパツ三ツ沢球技場に集まった横浜FMのサポーターはこんな横断幕で選手たちを出迎えた。
そうだよな~。
当たり前に俊さんの10番ユニ着て、スタジアムやTVで応援やるけど、これって凄い事なんだよね!
愛しているFマリノスのキャプテンが中村俊輔!
勝敗も大事だけど、マリサポである事に喜びを感じる!
俺達は俊輔と優勝したい! pic.twitter.com/SKN7DndJmZ
— Nobushige⚓ (@nobushige7878) 2014年5月17日
ゴール裏のフラッグに書かれていたのは、「俺達は俊輔と優勝したい」という11文字。
Jリーグで年間優勝を3度経験している横浜FMだが、これらはいずれも中村不在時に達成したもの。それだけになんとしても中村とともに優勝したく、このようなメッセージを書いたのだ。
シンプルながら、サポーターの優勝に対する熱意、そして中村への想いの強さがひしひしと伝わってくる言葉だ。この日中村は先発出場しており、ファンの期待に応えるかのように決勝ゴールをあげている。
中村はあのセルティック・パークで、これまで何度もファンを沸かせてきた。マンチェスター・ユナイテッド戦でフリーキックを決めた時、あるいはオールドファームでミドルシュートを突き刺した時の興奮はきっと抑えきれないものがあったはずだ。
しかし、これだけ胸を揺さぶられたのはセルティック時代でさえ経験がなく、心の奥底に深く刻まれたという。世界を舞台に戦ってきた選手だけに、その言葉に深みを感じる。
ちなみにこの中村、以前にもスピーチでこの横断幕についてコメントしている。