今度はセルジ・ロベルトがポジションを争っている選手たちを紹介してみたい。
まずは右サイドバックのアレイシ・ビダル。
機動力抜群の攻撃的サイドバックは一時戦力外のような状態だったが、今年に入ってからスタメンを奪取。しかし2月の試合で右足首を脱臼してしまい、今シーズンの残り試合を欠場することになってしまった。セルジ・ロベルトの負担増という意味でもチームにとって痛手である。
続いて中盤。今シーズン出場機会が減っているイヴァン・ラキティッチだ。
プレーの質自体を考えればやや不可解な状況で退団も噂されていたが、3月9日に2021年までの契約更新が発表された。やはりクラブにとっては必要な選手だったようで、バルセロニスタにとってもひと安心と言えるかもしれない。
そして、昨年のEURO2016でポルトガル代表として光るプレーを見せたアンドレ・ゴメス。早くチームに馴染ませるためかルイス・エンリケ監督は積極的に試合で起用している。
まだ23歳でラキティッチと比べて発展途上という感じだが、上回っている能力の一つがドリブル。身長188cmらしい懐の深いドリブルでボールを触りながら、左右の足で正確なパスを送るMFだ。
ウィングでもプレーするセルジ・ロベルト。しかし最後は、中盤の底で絶対的な存在のセルヒオ・ブスケツを挙げたい。やはりこのポジションこそバルサの心臓だ。
攻守において相手と駆け引きを行い、的確なポジションでパスをさばくだけでなく汚れ役もいとわない。セルジ・ロベルトも彼の代役を務めたことがあるが、その役割をより担っていけるようであればチームにとってさらに重要な選手となることができるに違いない。
バルサで成長し、バルサでポジションを掴み、バルサを救ったセルジ・ロベルト。彼が今後チームでどのような役割を果たしていくのか楽しみである。
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