大宮アルディージャとのJ1第3節で、フリーキックから今季初ゴールを奪った中村俊輔。
チームはリーグ戦でわずか1勝と乗り切れていないが、中村自身はその左足で違いを生み出しており、走行距離でも高い数値をマークしている。
そんな中村は先週末に行われたヴィッセル神戸戦に先発出場。0-1とリードされ迎えた64分、フリーキックからチャンスを演出した。
敵陣の中央あたりでボールをセットした中村。
神戸の選手たちはペナルティエリアの少し前にラインを引いており、この場面では相手GKの前にインスイングのボールを入れるのがセオリーであろう。
しかし、中村は前方のスペースにやや短めのボールを送り裏をかく。長いボールが来ることを想定していた神戸の選手たちはこのキックに対応することができず、大井健太郎にヘディングシュートを許してしまった。
状況に応じて多彩なキックを蹴ることのできる、中村ならではのオプションだろう。
ちなみにこの中村、86分にはコーナーキックからチャンスを演出している。
得点には繋がらなかったものの、ゴール前で鋭く曲がりながら落ちるボールは相手にとって脅威でしかないはず…。
試合後、中村はフリーキックについて「FKは2本とも確率的には難しかった。1本目は遠いし、2本目は角度があった。両方とも、川又は見ていたんですけど。一番奥の選手があまりヘディングが強くなかったので、フリックで出そうかと2本とも思った」と振り返っている。