先日のサンプドリア戦でユヴェントスでの最多出場記録を塗り替えたジャンルイージ・ブッフォン。

イタリア代表でも長年守護神を務めてきた彼は、40歳近くになってもまだ世界最高レベルを維持しており、多くの尊敬を集めている。

しかし、彼はかつて自身が鬱病に苦しんでいたことを告白。2003年12月から2004年の夏まで、練習場に入るだけで足の震えが止まらなくなるほどだったという。

2016年に『Daily Mail』で行われたインタビューにおいて、彼は以下のように話し、半年間の状況について語っている。

ジャンルイージ・ブッフォン

「多くの変化を経験し、鬱病になってしまった。より真剣に人生を語り、成長しなければならない年齢に達していた。そして、それが大きな影響を与えたんだ。

僕は恐ろしい不安に苦しんでいた。そして時に試合の最中、足が制御できないほどに震え始めていたんだ。

とても怖かった。EURO2004に行って、そこで失敗したらどうしようと。デンマークとの開幕戦の前にも一人でいた。しかし、面白いことに、これが僕の運命を変えた。

本当にいいプレーをして、2〜3回の幸運にも恵まれた。それにとても感謝した。あの喜びと安堵感は今も覚えている。最後のホイッスルが鳴ったとき、6ヶ月ぶりに足が震えなかったことに気がついた。生まれ変わったようだったよ。

試合そのものは、0-0のひどい引き分けだった。選手は皆残念がっていた。しかし、僕は自分の問題に対して安心感を得た。もはやあの不安について心配する必要がなかった」

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