▼マンチェスター・シティの場合
2013年当時バイエルンの指揮官だったグアルディオラはネイマール獲得を狙ったが、チームとしてはやや懸念があったために結局はマリオ・ゲッツェに落ち着いた。
バルセロナでのネイマールを見ていてれば、なぜペップが欲しがったのかを理解するのは難しくない。戦術面でも申し分なく、多様なポジションでもプレーが可能だ。
ペップはシティにおいてすでに完璧にバランスのとれたアタッカー3人を揃えている。ルロイ・サネとラヒーム・スターリングの両ワイドに、トップにガブリエウ・ジェズスの置く形だ。
ネイマールはそこにターンオーバーをもたらせるだろうし、それ以上にスマートなことがやれるかもしれない。
シティのSBはひどいが新戦力を見つけるよりも4バックを捨て、2012年のバルサ時代に使った3-3-1-3にするのもいい。ネイマールにバルサでメッシが担った「10番」の役割を与えることで、彼が喜ぶであろう自由を授けることもできる。
ブラジル代表でコンビを組むジェズスとの相性は申し分ない。さらに、スターリングとサネが相手DFの注意を引きつつ、守備的なタスクもこなしてくれることで、ネイマールにはやりたい放題できる自由が与えられるだろう。
そして、アタッカーたちのコンビネーションだけでなく、後方からケヴィン・デ・ブライネとダビド・シルバが支援してくれることを想像してほしい。底抜けの攻撃力になるだろうし、対峙する相手チームは彼らをマークするために多くの人材を割かなくてはならないはず。