▼リヴァプール
リヴァプールが抱える大きな問題は、得点力に優れたストライカーがいないこと。ユルゲン・クロップの解決策は、ロベルト・フィルミーノを偽9番として起用することだった。
マネは驚異的なウィンガーであり、コウチーニョもスキルフルだ。偽9番にネイマールを配置した場合、戦術的にはそれほどだろうが、質の点では申し分ない。
もしネイマールをクロップのシステムの頂点に置くなら、彼はプレッシングをリードし、深い位置に降りて組織的なプレーも見せられるだろう。また、コウチーニョやマネへのパスを供給しつつ、相手DFの裏に走り込むことも。
▼マンチェスター・ユナイテッドの場合
モウリーニョは選手にハードワークを求める。それが例え天才的な選手であったとしてもだ。誰もがオフザボールでハードワークをしなければならない。
ファンタジスタだったとしても、シーズン50ゴールでも決めない限りは例外扱いされないだろう。ネイマールがそれを成し遂げたことはない。だが、問題はない。彼は守備面でのハードワークをこなせる。バルサでやってきたように、プレスバックもこなすはずだ。
コミットメントについても申し分なく、モウリーニョのチームにも十二分にマッチするだろう。(もし移籍した場合)背番号7番を託されたネイマールは、イブラヒモヴィッチ後のチームを牽引していくはずだ。
▼アーセナルの場合
もちろんシステムは4-2-3-1だ。
4人のアタッカーには微調整があるだろうが、オリヴィエ・ジルーは前線のターゲットになり、激しく動き回る後方の3人の要となることをイメージして欲しい。そして、エジルは静的な10番になるだろう。スペースを見つけるために動き、ウィングフォワードたちのためのチャンスを演出する。
ネイマールとアレクシスはかなり自由にサイドから中に入ってくるだろうし、バルサ時代のように互いにリンクするプレーも見せるはず。ネイマールの推進力はアーセナルの攻撃にこれまでとは違うダイナミックさを加えることだろう。
なお、フォメ図作成は『http://footballtactics.net』を用いた。