『Daily Mail』は28日、「チェルシーの監督を務めているアントニオ・コンテ氏は、アレクシス・サンチェスの獲得をターゲットの一つにしている」と報じた。
今季チェルシーの監督に就任したアントニオ・コンテ氏。シーズン中盤から快進撃を続け、もはやプレミアリーグ優勝は間違いない状況となっている。
さらに、来季はチャンピオンズリーグにも出場することを考えての補強を計画していると言われ、その動きを見せているようだ。
そしてクラブフロントとコンテ監督の会談の中でターゲットとして浮上したのが、アーセナルで不安定な状態になっているアレクシス・サンチェスであるとのこと。
アーセナルの中で数少ないワールドクラスのタレントとして評価されるサンチェスであるが、去就は未だ不透明である。
契約は2018年まで残っているが、選手側は現在の週給13万ポンド(およそ1780万円)から25万ポンド(およそ3422万円)への昇給を求めている。その一方でクラブ側はその額を拒否し、交渉は進んでいない。
さらにアーセナルはこのところタイトルを逃し続けており、サンチェスはそれに対して強い不満を抱いているとも言われる。
その状況を利用して獲得に動いているのがパリ・サンジェルマン、インテル、ユヴェントスらであると報じられている。そして、同じロンドンのチェルシーもそこに関心を抱いているようだ。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督はシーズン終了後までサンチェスとの交渉を保留しているが、チャンピオンズリーグ出場権を逃すようであれば、ほぼ決裂は間違いないと言われている。
また、チェルシーは一方でエデン・アザールがレアル・マドリーから狙われていると伝えられ、もしかしたら1億ポンド(およそ136.9億円)というとんでもない額が動くのではないかとも。
それだけの収益があれば、もちろんサンチェスの獲得にもかなりの額を拠出できるはずだ。
ただ、アーセナルは「もしサンチェスを放出するならばプレミアリーグのライバルには送らない」という方針があるとも。
複数クラブの様々な意思が蠢く状況だ。サンチェスを巡る動きは、間違いなく今夏の注目ポイントになるだろう。