では、自慢の攻撃陣を順に見ていこう。

まずは右ワイドに位置するのが、U-21スペイン代表のカルロス・ソレールだ。

パスセンスに秀でるが、抜群のテクニックとボディバランスを駆使し、長い距離をドリブルで運ぶことも可能な近代型MFである。

ワイドには位置するものの「サイドアタッカー」というカテゴライズではなく、現在のイスコ、または若き日のイニエスタがサイドに置かれた際の動きに近い。

チームのスタイルとして「ハイプレスからのカウンター」が武器として確立されているが、この若武者の存在は極めて大きいだろう。

そして、その逆サイドで出色のパフォーマンスを見せるのが、ポルトガル代表にも名を連ねるゴンサロ・グエデスだ。

ベンフィカからPSGに加入した昨季は出場機会が限られていたが、バレンシアに期限付き移籍した今季は真価を発揮。ここまで、7試合に出場して3得点5アシストと数字という結果も残している。

基本的には周囲とのパス交換でリズムを作り、機を見てゴール前に進入する形を得意としているが、キープ力や縦への推進力も兼備。また、繊細かつ豪快なシュート能力もあり、一人で試合を決められる力があるのも魅力だ。

「近い将来、現在急成長中のマルコ・アセンシオと共にサッカー界を牽引できるポテンシャルを持っている」と断言して差し支えないだろう。