J1リーグの優勝争いもいよいよ佳境を迎えているが、ジョージアのリーグ戦はなんとも劇的な形で決着した。
1部リーグ最終節で1位ディナモ・トビリシと2位トルペド・クタイシが直接対決。両者の勝点差は2ポイント、前者は引き分け以上で優勝、後者は勝利が必須だった。
全てが決まる頂上決戦は、後半30分にアウェイを戦うトルペド・クタイシが先制。このままいけば逆転優勝となるなか、後半アディショナルタイムにドラマが…。
ディナモ・トビリシの選手がボックス内で倒れると、主審はPKのジャッジ!微妙な場面だっただけにトルペド・クタイシ側は猛抗議するも、判定は変わらず。
このPKが決まり同点となれば、ディナモ・トビリシの優勝となる。まさに運命を分ける一瞬だったのだが、トルペド・クタイシGKが渾身のセーブ!
その直後にホイッスルが鳴り試合終了。0-1で勝利したトルペド・クタイシが劇的な勝利で逆転優勝を遂げたのだ。
英雄になった28歳の守護神ロイン・クヴァハーゼは、試合後こう喜びを語っていたそう。
ロイン・クヴァハーゼ(トルペド・クタイシGK)
「この試合は一生忘れないし、もう2度とありえないだろう。
自分は幸せな男だ、最後の瞬間にPKを止め、トルペドの成功に大きな貢献ができた。
これはクタイシ全体としての成功だよ。幸せだし、皆を祝福したい。俺たちがチャンピオンだ!」