注目の「DAZN初年度」を経て、様々な選手の動きが見られている今冬のJリーグ。

そのなかにはいくつも印象的な移籍があった。

そこで編集部員に、この冬のJリーグにおいて「衝撃」といえる移籍を各自選んでもらった。

齋藤学

横浜F・マリノス→川崎フロンターレ

大きな波紋を呼んだ移籍だ。齋藤と横浜FMサポーターの間には、決定的な溝が生まれてしまった。

ただ、その“裏切り”にはいくつかのエクスキューズもありそうだ。

前十字靭帯損傷の大怪我を負った状況でのオファーはおそらく齋藤にとって想定外。オファーが来るまではマリノスの一員として2018シーズンに臨むことしか考えていなかったに違いない。

そして、実際にオファーが届いたとき、川崎の篠田洋介フィジカルコーチの存在が大きかったことも想像し難くない。彼は2016年まで13年間マリノスで同職を務めており、自身も学生時代に膝の大怪我を経験している。齋藤がリハビリを経てトップコンディションへ戻していく上で、信頼できるコーチのそばでと考えることは選手として自然なことでもある。

とはいえ、それらがサポーターの傷を癒すことにはならないのも事実。

この決断が吉と出るか、それとも…。齋藤のプレーにこれまで以上に厳しい目が注がれるシーズンとなる。

選出者:編集部O

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