イスミアンリーグのスポンサーは、『Betting.net』。
名前からすぐに判断できるとおり、サッカーを始めとした様々なスポーツでのギャンブルを促進しているサイトだ。
エンフィールド・タウンの経営陣は「ギャンブル業者からのスポンサーシップは受け入れられない」という立場を崩さず、賞金はすべてギャンブル依存症治療に取り組んでいる慈善団体に寄付することを明言したというのだ。
選手や審判を買収して試合結果を固定しようとするマフィアは、このところは報酬の少ないリーグを狙うことが多いと言われる。
それほど多くの資金がかからず、リーグ組織などからの監視も甘いと考えられているからだ。もちろんイスミアンリーグもその危険にさらされている。
エンフィールド・タウンの執行委員であるデイヴ・ブライアント氏は、八百長撲滅を掲げながらギャンブル業者と契約するリーグの方針を批判したという。
デイヴ・ブライアント
「これはBetting.netへの批判ではないのだ。彼らが間違ったことをしたわけではない。
八百長に反対しながら、同時にギャンブル業者と契約をしているリーグ組織の立場を批判しているのだ。
予算は逼迫している。しかしこれは完全に倫理的な動きであり、特定の判断への反対である。
八百長だけではない。ギャンブル中毒は、何万もの家族に忘れられない苦しみをもたらすものだ。
かつて、我々のクラブにもそんな者がいた。彼にも、彼の家族にも悲劇であった。
我々は相手に恥をかかせたいわけではない。このような収入から来る利益はいらないということだ。もしタバコ会社だったとしても、同じ姿勢を取るだろう」